フリースクール等を選ぶときに気をつけること

 不登校の人の居場所・受け皿として、フリースクールやサポート校などの場所があるということについてこのサイトで解説しましたが、フリースクールやサポート校などを選ぶ際に、皆さんに気をつけてほしい事があります。

自分に合ったフリースクールやサポート校を選ぼう

 フリースクールやサポート校など、不登校支援に力を入れている所はたくさんあり、それらの中には、不登校の皆さんにとって良い施設もある事は事実です。

 しかし、一方で、不登校の人に対する偏見(たとえば、根性がないから悪い、集団生活で叩きなおすべき、等の偏見)に基づいて、「不登校の人の根性を叩きなおす」というような、間違った考え方に基づいた施設があることも事実です。こうした間違った指導法で、不登校の人が更に追い詰められるケースも多くあります。そして、そのような古くからの間違った考え方が、残念な事に、未だに一部の大人たちの間で支持されてしまっていることも事実です。

 

 しかし、「不登校の人は、根性が無いから悪い」という考え方は間違いです。例えば、いじめられて不登校になった人の場合は、通っていた学校が荒れていて、その中でいじめのターゲットとして、非常に苦労しながら我慢してきた人もいます。そのような状況では、普通の人なら誰でも不登校になってしまうと思います。

 他の人とは違う苦労をしても、頑張って学校に行き続け、それでも我慢できずに、不登校になってしまうケースが多い中で、先ほど述べた「根性が無いから悪い」などの誤った考え方に基づいて「集団生活で叩きなおせ」的な指導をするような施設に入ることになれば、不登校の人は更に追い詰められることになりかねません。

 不登校の人は、ただでさえ理不尽な苦労をして傷ついているわけですから、その上に、不登校である事を理由に、「根性が無いから悪い」などの誤った考え方に基づいた指導をするなら、不登校の人は、さらに追い詰められる事になってしまいます。

不登校の人にとっての居場所・受け皿となる施設を探そう

 不登校になっている皆さんにとって本当に必要なのは、不登校の皆さんの現状を受け入れ、居場所としての受け皿となってくれるフリースクールやサポート校だと思います。

 そのためには、不登校の皆さんを集団の中で押さえ込むようなやり方ではなく、不登校の皆さんの「個人」一人ひとりを尊重してくれる方針のフリースクールやサポート校を選ぶことが重要だと思います。

 施設によってはカウンセラーの配置などのケア体制に力を入れている所もありますので、不登校になっている皆さんは、今の自分の状況に合ったフリースクールやサポート校を探し、十分に検討することが大切です。まずは、自宅から通える範囲のフリースクールやサポート校を検討してみましょう。

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