副教科にも取り組んだほうがいい?

 不登校の人の場合、学習に遅れているということを意識している人は多いですが、受験に関係のある主要教科に対する意識は高いものの、副教科(中学生でいえば実技4教科、高校生なら選択芸術や家庭科など)に対してはどのように向き合っていけばよいかわからないという人もいると思いますので、その点について考えてみましょう。

副教科も役に立つ勉強です

 学校に復帰することを前提としている不登校の人や、学校のテストだけ参加しようと希望する不登校の人の場合、学校では副教科の授業もあるわけですから、副教科の授業に遅れないための学習はやはり必要だと思います。授業に参加できなくても、テストを解くために必要な知識だけは教科書や市販の参考書等で身につけておきましょう。

副教科に興味をもつことも大切

 学校に復帰することを前提としない人の場合、副教科は必要が無いと考えるかもしれません。たしかに、副教科をほとんど勉強しなくても、高卒認定試験や大学受験などをめざすことは可能だと思います。

 

 しかし、そもそも、なぜ学校の勉強で副教科が存在するのかといえば、その教科が将来の役に立ったり、将来の自分の生活を豊かにしたりすることにつながったりすると考えられているからです。

 勉強するといえば窮屈な印象があるかもしれませんが、もっと楽に勉強というものを考えてみてください。皆さんの中には、音楽が好きな人や美術が好きな人などもいると思います。不登校の人で、主要教科の学習に行き詰ったりしたときには、気分転換の意味を含めて、自分が好きだった副教科の教科書を読んでみるとか、絵を書いてみるとか、自由な発想で副教科の勉強に取り組む事ができると思います。

 好きな教科を勉強してみることで、その他の教科の勉強をも含めたさまざまな学習のペースを作り上げることができるということも事実です。自分にとって最も取り組みやすい教科が、仮に主要教科ではなく副教科だとしても、その副教科を勉強することで自分の学習のペースを作ることが可能かもしれません。学習を軌道に乗せるためには、無理のない範囲で、何事にも取り組んでみることが大切だと思います。

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