学校のテストは受けたほうがいいの?

 高校生の場合、不登校の人は出席日数の関係によって学校を離れることを余儀なくされることになってしまいますが、小中学生の場合は、義務教育のため、学校に在籍したままの不登校ということになります。

 そのため、小中学生の場合、学校のテストのときには学校に行ってテストを受けたほうがよいのかもしれないと考えている人も多いと思います。

 個人の事情により、学校のテストすら参加できないという人もいると思いますが、頑張れば学校のテストに参加できるかもしれないという人は、学校のテストとどのように向き合っていけばよいのか、考えてみましょう。

高校受験をめざす中学生はテストを受けたほうがいいかも

 現実的な問題として、中学生の場合は、高校受験をめざしている人がいると思います。たとえば、中学では不登校で学校に行けなくても、高校という新しい環境では学校に復帰したいと思う人は、高校受験を意識しているものと思います。

 

 高校受験を目指す場合、中学校から高校に提出される調査書(内申書)の成績評価が、かなりの割合で評価されることになります。出席せずにテストも受けないという場合、確実に調査書は「1」がついてしまうことになってしまい、高校受験で不利になると思います。

 しかし、学校の中間・期末テストだけでも受けておけば、テストでそこそこの良い結果を出す事が可能な人の場合、学校の先生の方針次第では、テストを受けないよりは良い評価を受けることが出来る可能性があります。

 

 もちろん、無理に学校に行ってテストを受けろというつもりはありません。学校のテストを受けなくても、受け皿はたくさんありますし、事情によっては学校に行かないほうがいいという人もいることは事実ですから。

 しかし、可能ならば、学校側と相談してテストだけでも参加してみれば、将来の選択肢は少しでも広がるのではないかと思います。場合によっては、教室ではなく保健室などの別室受験を認めることもあるとおもいますので、中間・期末テストで保健室受験などの措置が可能かどうか、学校側に相談してみてはいかがでしょうか。

 

(※備考:入院による病気欠席の場合は、院内学級(訪問学級)という制度を導入している病院もあるので、保護者の方や主治医などに相談されることをおすすめします。)

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