高卒認定試験について

 高校生で不登校になった人や、中学生で高校進学を断念することを決めた人の場合、高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)について知ることをおすすめします。

 

 高卒認定試験とは、不登校などの理由で高校を卒業しなかった人が、高校卒業と同じ程度の学力があることを証明するために受験する試験です。この試験に合格すると、大学進学などの道も開けます。

大学進学を目指す場合に重要な試験

 高卒認定試験は、毎年2回、各都道府県で行われています。昔は「大検」と言っていましたが、最近、制度が変わって名称も高卒認定試験というようになりました。

 

 高校を中途退学した人が通うサポート校の中にも、高卒認定試験の合格をサポートしている学校があります。そうした学校の多くは、高卒認定試験の合格の後に重要な大学受験のための指導も行っていて、大学進学を目指す不登校の人たちの多くは、そうした制度を活用して大学進学を果たしています。

「高校卒業」という意味ではないので注意

 高卒認定試験は、高校卒業者と同じ学力であるという事を認定している試験なので、高卒認定試験の合格が、そのまま高校卒業という意味ではないという点に注意しなければなりません。いわゆる中卒、あるいは高校中退の人が大学に進学するために必要な資格試験と考えてください。

 

 したがって、大学受験を目指さず、高卒として就職を目指す不登校者の場合は、通信制の高校などで単位を取得して、「高校卒業」をめざすことになります。高卒認定試験の合格者の場合は、後に大学に進学し、大学を卒業して「大学卒業」にならなければ、一般的には「中学卒業」 とみなされるので注意が必要です。

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